Home * Love 〜始まりは、キス〜
そのキスは次第に深くなっていく
「…………んっ…」
私は全てを梅田さんに預け。
何度も、
何度も唇を重ね合わせた。
梅田さんの気持ちが伝わってくる
甘口仕様の熱いキス。
例えば今、
口の中にケーキがあったら
クリームは一瞬で溶けて、
生地は焦げてしまうね。
こんなキス始めてだよ。
今、
時間が止まればどれだけ
いいだろう━━━…
ずっと梅田さんの気持ちを感じていたい。
不安な気持ちの方が強いから。
「私……最低な女ですね。
―――だって………」
梅田さんは、
本当はまだ由夏さんの事、好きなんじゃないかって。
「もう…それ以上何も言うなって…
鈴は悪くない………
向こう行こっか?」
梅田さんは視線をリビングの方に向けた。
そうだ…………
ここは玄関前だった。
何だか、心臓が飛び出そうなくらい
恥ずかしい。
「………はい。」
「立てる?」
私は梅田さんに両脇を抱えられ、
立ち上がった。
そして、リビングへ足を進める。