Home * Love 〜始まりは、キス〜
その瞬間。
梅田さんは
私から物凄い勢いで離れ、
立ち上がった。
ガタンッ……………!
梅田さんの膝がテーブルに当たり、大きな音を出す。
「私、帰ります。」
由夏さんは感情のない声で
そう言うと、
玄関に向かって走り出した。
「由夏、ちょ…待て!!!」
そして、梅田さんは…
由夏さんを追いかけ、
バタンッ…………
部屋を出ていく━━━…
これは、数秒間の一瞬の出来事で
どうして、
私が梅田さんの部屋に1人でいるんだろう…と
考えてしまうほどで
私は訳が分からないまま、梅田さんの部屋を出て
自分の部屋へと向かった。