Home * Love 〜始まりは、キス〜





梅田さんは何事もなかったように
私の隣に座る。



「鈴、元気にやってた?」

その言葉に、きゅぅぅぅ…って
私の心は…甘さで痺れた。
私の顔を覗き込んでくる梅田さん。


彼の言葉にコクリと頷く私。

恥ずかしくて、頷く事だけしか
出来なかった。





想像以上の近さに、
私の体は火照り…
顔も喉も熱くなる。


数分しか経ってないのに喉がカラカラだよ。


って………!
口が渇きすぎて唾も飲み込めないよ…


ゔ。

何か、苦しくなってきた………


す、水分が欲しい………!


「すみません、梅田さん…烏龍茶いただきます!」


「は?ちょっと待って。」



私が烏龍茶を飲む寸前。

ツン…とした香りが私の鼻を通り抜けた時。


「これは酒………」


梅田さんは私からジョッキを取り上げた。







「はい、冷たいお水。
飲み物何か頼む?」


まりなちゃんママがお水を持ってきてくれて。


「ありがとうございます。
飲み物は大丈夫です…」

そう言って
冷たいお水を一気に飲み干した。


< 287 / 323 >

この作品をシェア

pagetop