Home * Love 〜始まりは、キス〜





外の景色が
綺麗なオレンジ色に変わる頃。

少しずつ迫っている閉園時間───

もうすぐ、日が暮れる。




水族館を見た後は、
外にあるアトラクションで
遊んでいた私と梅田さん。

今は
水色のイルカのベンチに
座りながら休憩中で。


そんな可愛らしいベンチは、
今日はバレンタインデーということもあって


寒空の中、
カップルで埋め尽くされていた。



目の前には、大海原。

どこまでも続く
丸みがかっている水平線と
キラキラとした光が漏れている豪華客船。

何処か、
ロマンチックな景色だった。


「次、どうする?
時間的に最後の乗り物だけど。」


そんな梅田さんの言葉に
私は即答した。




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