Home * Love 〜始まりは、キス〜
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少しの待ち時間の後、
私達は観覧車に乗り込んだ。
観覧車の中で流れるのは
切なくて甘い
バレンタイン・ソング。
音楽を乗せてゆっくりと、頂上を目指して動き出した。
狭くて密室な
甘い雰囲気の箱に
閉じ込められた2人。
向かい合わせで座っているから、
変にドキドキしてしまう。
特に会話もしない・・・・・
私は俯きながらも、
チラッと梅田さんを見た。
すると窓越しに
遠くを見つめている梅田さん。
寂しさが残るその目に
ドキリと心臓が跳ねて…
思わず声を掛けた。
「梅田さん。」
微妙な距離の、未完成な2人。
梅田さんの気持ちは
どこにあるんだろう?