Home * Love 〜始まりは、キス〜
「鈴がそう思っているなら…」
梅田さんも
それ以上は何も言わなくて。
観覧車は頂上にたどり着いた。
梅田さんと反対側の窓に
両手をついて、
へばりつき外の景色を見る。
息で白くなった窓ガラスを
ロングコートの袖で拭った。
そして、もう一度。
今度は故意に
窓ガラスに息を吹きつけた。
そこに相合傘を描く。
いつかきっと、
私と梅田さんの心の距離が
縮まりますように・・・・・
私と梅田さんの相合傘を描いた。
観覧車は、静かに下降していく・・・
観覧車を乗り終えた私達は、
出口へと向かい…
家へと帰る為に、電車に乗り込んだ。