Home * Love 〜始まりは、キス〜
続けて、由夏は自分の思いを語りだした。
「確かに、
今回の事は本当に
ショックだったけど。
つい最近まで、
ご飯も喉を通らなかったのよ?
でも、今の私には
支えてくれる人がちゃんといるから…
大丈夫
それにね、
今バレエ出来なくても…
いつかきっと踊れる日が
来ると思うから。
また、
1からのスタートになるけど
出来る気がするの。」
固めのソファーに腰を下ろし、
目を瞑り、
決意を確かめるようにして
話す彼女。
そんな彼女は
前より確実に強くなっていた。
───成長していた。
「………前に進んでるんだな。」