Home * Love 〜始まりは、キス〜



続けて、由夏は自分の思いを語りだした。


「確かに、
今回の事は本当に
ショックだったけど。


つい最近まで、
ご飯も喉を通らなかったのよ?


でも、今の私には
支えてくれる人がちゃんといるから…
大丈夫


それにね、
今バレエ出来なくても…

いつかきっと踊れる日が
来ると思うから。

また、
1からのスタートになるけど

出来る気がするの。」



固めのソファーに腰を下ろし、

目を瞑り、
決意を確かめるようにして
話す彼女。


そんな彼女は
前より確実に強くなっていた。

───成長していた。





「………前に進んでるんだな。」




< 312 / 323 >

この作品をシェア

pagetop