Home * Love 〜始まりは、キス〜
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「おはようございまーす」
お店に入ったら、ダッシュで休憩室に行き。
09:00
タイムカードの時計を見てホッとしてから、
ジジジ………
「間に合ったぁ〜」
と、タイムカードを押した。
崩れ落ちるように…
近くにあったパイプ椅子に座り込む私。
早くなっている呼吸を整える。
「鈴…!おはよ。
どうした?疲れた顔しちゃって。」
私の後ろから聞こえる、可愛らしい声。
肩には、ほぐれるような気持ち良い感覚。
振り返ると、親友の愛梨〔アイリ〕が私の肩を揉んでいて。
「愛梨〜!おはよう!
ねぇ…聞いてよ!緊急事態だったんだけど!」
私は涙ぐみながら訴える。
だって…だって……
本当に緊急事態なんだって!
あんなカッコイイ方がぁ!
「何、何があったのよ?
……しかもちょっと顔赤いし?」