Home * Love 〜始まりは、キス〜
手紙を丁寧に折り畳み…
勢いよくソファーに座った。
すると、手からすり抜けた手紙がストンと床に落ちて。
「鈴〜どしたの〜?」
たろちゃんが、ソファーに上り
私の顔を覗き込む。
「多実も上る!上る〜〜!」
と、キンキンとした高い声。
どうやら、
多実ちゃんはソファーに
上がりたいらしいが………
たろちゃんが占領中。
「ちょっと…たろちゃん…パパ達、遠くへ行っちゃったよ…
ってか
多実ちゃんうるさいから静かにしてね?」
私は多実ちゃんを抱き上げ膝の上にのせた。
「………寂しいね。まだこんな小さな子なのに……」
私は、小さな多実ちゃんを
ぎゅっと抱き締めた。