Home * Love 〜始まりは、キス〜



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いつもと変わらない日曜日の朝。

だけど、
今日は少しだけ良い予感がしたんだ。

   なんでだろう?


朝、ゴミ出しに行った時、
大家さんに会ったら
ニコニコ微笑まれたカラ?

私は
不思議な気持ちでいっぱいだった


“そろそろバイト行かないと…”


そう思いながら、
バッグを持ち玄関に向かう…

その時だった。


ピーンポーン………


タイミング良く
部屋のチャイムが鳴ったのは。


“朝に誰かが訪ねて来るなんて珍しいな…”

って思いながら、
インターホンを取る私。




「……はい…」


《 ……すみません。隣に引っ越してきた者ですが…ご挨拶に―――》

インターホンから聞こえてきたのは、
若そうな男の人の声で。

「…はい。…お待ち下さい。」


ん?
私の隣の部屋に男の人が
引っ越してくるの?

平常だった心拍数は
ドクドクッと高鳴った。

少し、緊張かも。


インターホンの受話器を置いた手が震えてしまう。




“もしかしたら…”

朝の、大家さんの笑みを思い出す。


大家さんが微笑んでいたのは
私のお隣さんが
引っ越してくるのを
知っていたからなのかもしれない


ガチャ………

心臓の鼓動を落ち着かせながら、
ゆっくりドアを開ける。


すると━━━…

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