Home * Love 〜始まりは、キス〜
カチャ カシャン………
擦れ合う金属音。
どうやら、
愛梨がびっくりして
ミルクティのカップを
激しくソーサーの上に
置いてしまったよう。
「す…鈴の家にいるの?」
「うん。母から一枚の置き手紙があったよ…。小学校あがるまで宜しくねって。もう…これからどうしよう。梅田さんは幼稚園の先生だしさ。」
私はテーブルに伏せる。
もぅ、何もかも投げ出したいよ。
でも、愛梨に全部話してスッキリし…た…
私が顔を上げると、
彼女は固まっていて。
「鈴のお母さん……なんて無責任な。何か考えがあるのかなぁ……」
目を細めていた愛梨だったけど、
すぐに目は大きくなった。
「ん?幼稚園のセンセ?梅田さんが?」