Home * Love 〜始まりは、キス〜
私はコクリと頷きながら言う。
「そう。しかも、多実ちゃんのご希望で梅田センセが担任よ、担任。」
自然と頬が膨らみ、
ストローでアイスティを吸う。
「多実ちゃんの影響力って一体…」
「何か、彼と空港で会った事あるっぽいんだよね。
だから、多実ちゃんが言ったの。梅田センセがいい〜って。」
「そうなの………空…港ね。」
愛梨ちゃんは考えるようにして
握った手を顎にあてた。
「もう駄目だ………」
「学校に育児に…1人で抱え込まないでね?
私に出来る事があったら…協力するし。」
嘆く私に、愛梨は優しい言葉をかけてくれて。
少し、目が潤んだんだ。
1人じゃないんだなって。
そして、私達は洋食屋さんを後にした。