Home * Love 〜始まりは、キス〜
「えっと………、
隣の201号室に引っ越してきた
梅田と申します。
今日、家具とか部屋に入れるんで
いろいろご迷惑をかけてしまうかもしれませんが…。
よろしくお願いします。」
目の前には爽やかな笑顔があって
胸のドキドキは更に高鳴り。
恋に落ちてしまった
………のかもしれない。
人生初の一目惚れってヤツだ。
って―――!
話しかけられてるよ、私。
「と…時原です。こちらこそよろしくお願いします…」
ぅわー!
声が震えているよ私。
そうテンパリながら
彼の顔を見上げる
やっぱり眩しすぎるって
その笑顔!
梅田さんは
クスっと笑みを浮かべてから、
白くて光沢のある高級感溢れる袋を私に差し出した。
「これ………甘くて、美味しい洋菓子なんですけど。…どうぞ?」