Home * Love 〜始まりは、キス〜




「あ、ありがとうございますッ…!」

私はそれを両手で受け取り、お礼を言う。






梅田さんの丸い瞳から放たれる、
その輝きを直視出来ず…
思わず目を反らしてしまった。


“そのキラキラはいけませんッ!”

と、私は再び梅田さんと視線を合わし、心の中で訴える。


「では、これで失礼致します。」

今日1番のキラキラスマイル。



「はい………わざわざすみませんでした………」

私はペコリと頭を下げる。


カチャ…
静かに閉まるドア。

一人になる私。

それからしばらくの間、
私は放心状態で━━━…

我に返った時にはもう………

8時50分でした。

バイト遅刻寸前。


それから、
猛スピードで自転車を飛ばし。

バイトに向かったというわけです。


まさか、この出逢いが


平凡だった私の生活を変えるだなんて

今の私には知るはずもなく


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