Home * Love 〜始まりは、キス〜
「んん………」
と、重たい体を起こす。
あれ、私…学校から帰ってから
いつの間にか寝ちゃってたんだ。
もう、夜―――――?
体がポカポカ温かいと思ったら
何故か私に
ふかふかの毛布がかけられていて。
その毛布にくるまりながら、部屋の時計を見る。
8時………15分?
ウソ…………
どうしよう!
夜ごはん用意してないよ―――!
「鈴〜寝過ぎ〜〜〜」
「もう、ごはん食べちゃったよ〜?ねぇ〜、たろ〜?」
と言いながら、2人とも私の毛布に侵入してくる。
「た…食べちゃった…の?」
頭の中が回らなくて
パニック状態の私。
「「うん!」」
と満足そうに、たろちゃんと多実ちゃんは
満面の笑みで答えた。
「鈴の分もあるよ?」