Home * Love 〜始まりは、キス〜
教室に入ると、
たろちゃん、多実ちゃん…
右膝にガーゼを当てているまりなちゃん
今日もブランド品に身を包んでいるまりなちゃんママが大きな丸いテーブルに
囲むように座っていた。
教室の後ろには1人の女の先生。
私はただ、教室の入り口で立ち尽くしていた。
緊迫した、張り詰めた空気。
「ひろみ先生…ありがとうございました。」
梅田さんがそう言うと、
ひろみ先生と呼ばれた先生は軽くお辞儀をして
教室をあとにした、その時。
「あなた。どうしてくれるの?」
私を睨んだまま黙っていた、まりかちゃんままが
口を開いた。