御曹司くんに再会したら溺愛されました

私が宇野係長をかわし続けていると、晴生がやってきた。

「里奈さん、飲み過ぎですよ。
送りますから、帰りましょう?」

そう言って、私の腕を取って立たせようとする。

が、直後に女性達から、ブーイングが上がる。

「えぇ〜!?
高岡さん、帰っちゃうんですか?
もうちょっと、いいじゃないですか?」

「みんな、ああ言ってるし、高岡くんはもう
少し残ってあげてよ。
里奈さんは、俺が送ってくから。」

宇野係長が立ち上がる。

晴生は思いっきり不機嫌そうだ。

「いえ、里奈さんは、俺の指導係ですから、
俺が送ります。」

「飲みの席で、それは関係ないでしょ。
みんなずっと高岡くんと話したがってたん
だから、残ってあげてよ。」

これは、マズイ…

「あ、あの…
私、1人で帰れますから…
2人とももう少し楽しんできてください。」

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