御曹司くんに再会したら溺愛されました
私は、バッグを持って立ち上がろうとして、よろめいたが、晴生に肩を抱いて支えられ、事なきを得た。
「ほら、無理だろ?
そんなに酒強くないんだから。」
「ん、ごめん。
ありがと。」
今度は宇野係長が睨んでる?
いつも温厚なだけに、違和感がすごい。
晴生は、自分の財布から一万円札を出すと、
「これで2人分、清算しておいてください。
足りなければ、月曜日に請求してくださいね。」
と机の上に置いた。
「里奈、行くよ。」
と晴生に促され、私は、
「ご迷惑をお掛けしてすみません。
今日は誘っていただいて、ありがとう
ございました。」
と頭を下げた。
私たちは、駅前のタワーマンションへと帰った。