御曹司くんに再会したら溺愛されました

「私のどこが?
ずっと困ってたのに、晴生は知らん顔で
女の子たちにキャッキャ言われてさ。」

私が拗ねると、

「ほんとはずっと里奈の隣に居たかったのに、
あいつらがうるさくて行けなかったんだ。
ようやく振り切ってみれば、里奈は
思いっきり口説かれてるし…」

と、晴生も拗ねる。

「やっぱり、隠すのやめよ?
俺、里奈が口説かれるのヤダ。」

かわいい…

「んー、でも、やっぱり恥ずかしいし。
晴生は、あんなに大人気なんだよ。
私みたいなおばさんが独り占めしてるって
バレたら、みんな何て言うか…」

「里奈はおばさんじゃないよ!
誰よりも綺麗で、誰よりもかわいい。
だから、昨日もあんなベタベタと口説かれたん
でしょ?」

「あれは、たまたま隣に居たのが私だった
だけだよ。
宇野係長とは、ほとんど話した事ないし。」


< 129 / 183 >

この作品をシェア

pagetop