御曹司くんに再会したら溺愛されました
「私のどこが?
ずっと困ってたのに、晴生は知らん顔で
女の子たちにキャッキャ言われてさ。」
私が拗ねると、
「ほんとはずっと里奈の隣に居たかったのに、
あいつらがうるさくて行けなかったんだ。
ようやく振り切ってみれば、里奈は
思いっきり口説かれてるし…」
と、晴生も拗ねる。
「やっぱり、隠すのやめよ?
俺、里奈が口説かれるのヤダ。」
かわいい…
「んー、でも、やっぱり恥ずかしいし。
晴生は、あんなに大人気なんだよ。
私みたいなおばさんが独り占めしてるって
バレたら、みんな何て言うか…」
「里奈はおばさんじゃないよ!
誰よりも綺麗で、誰よりもかわいい。
だから、昨日もあんなベタベタと口説かれたん
でしょ?」
「あれは、たまたま隣に居たのが私だった
だけだよ。
宇野係長とは、ほとんど話した事ないし。」