御曹司くんに再会したら溺愛されました
「父さん、こちらが、野原里奈さん。
俺が結婚したいと思ってる人です。」
晴生に紹介されて、私は頭を下げた。
「はじめまして。
野原里奈と申します。
晴生さんとお付き合いさせていただいて
おります。」
「はは…
あまり固くならずに…
晴生からひと通りの話は聞いております。
うちの営業企画部で働いてくださってるとか。」
「はい。」
「晴生は、ちゃんと働いていますか?」
「はい。
物覚えが早いので、私は指導係なんですが、
もうお教えする事がなくなってしまいました。」
「ほう…
それは嬉しい報告ですね。
では、仕事の指導を通じて交際に発展したの
かな?」
「それは…」
私は、どこまで話していいのか…晴生を見た。