御曹司くんに再会したら溺愛されました
道は、比較的空いていたので、10時半に着いてしまった。
約束の時刻より早く行くのは失礼だが、30分も時間を潰すのは大変なので、電話してみる。
「お母さん?
道が空いてたから、早く着きそうなんだけど、
5分後位に行っても大丈夫?
ダメなら、お茶してくから。」
『大丈夫よ。
楽しみにしてるから、早くいらっしゃい。』
母にそう言われて、安心してそのまま直行する。
家が近づくにつれ、晴生の顔が引きつってるように見える。
「晴生、大丈夫だよ。
晴生は、私にとって、世界一素敵な旦那様に
なる人だから、自信持って行こ?」
晴生は嬉しそうにクシャッと笑った。
「里奈は世界一の奥様だね。」