御曹司くんに再会したら溺愛されました
情報課より企画課の方が残業が多い。
就業後、私は、先に帰って、夕食の支度をする。
今日は、異動初日だから、晴生の好きな唐揚げ。
ふふっ
喜んでくれるかな?
19時。
「ただいま〜」
晴生が帰宅した。
「おかえりなさい。」
私が出迎えると、晴生は私を抱き寄せた。
「里奈に会いたかった。」
「ふふっ
さっきまで、同じフロアにいたじゃない?」
「あれじゃ、遠すぎる。」
「お仕事、がんばって!
いつか、球団、買うんでしょ?」
晴生は驚いたように腕を緩めて、私の顔を覗き込んだ。
「………信じてくれてたの?」