御曹司くんに再会したら溺愛されました
「だから、里奈さんち。
遊びに行きたいな…と思って。
実家ですか?」
この子は何を考えてるんだろう?
人懐っこいにもほどがある。
「いえ、1人暮らしです。」
「金曜日とか、どうですか?」
「ダメです。」
「じゃあ、土曜日。
何時にしましょうか?」
「え?
土曜日ならいいなんて、言ってませんよね?」
「だって、『いつがいいか』なんて聞いたら、
里奈さん、きっと、全部ダメって言うでしょ?
だから、俺が決めます。」
「はぁ!?
ダメです。」
「なんでですか?
里奈さん、彼氏いるんですか?」
いる…とは、言えない。
「いなくても、独身女性の1人暮らしの部屋に、
普通は男性は入れないんです。」
「ふふっ
俺、生徒でも子供でもなく、男性になれたん
ですね。
じゃあ、今日は、これで引き下がる事に
します。」
晴生くん、なんだか、嬉しそうだ。