御曹司くんに再会したら溺愛されました
「里奈さん、10年前、俺が告白した事も、
忘れました?」
「………」
覚えてると言えばいい?
それとも、忘れたふりをした方がいい?
「俺ね、里奈さんと約束したんですよ。」
「………」
「俺が20歳になったら、付き合おうって。
俺、もうすぐ25になります。
里奈さん、俺と付き合ってください。」
「私は30になったわ。
あなたなら、モテるでしょうし、もっと若くて
かわいい子がたくさんいるでしょう?」
私には、あなたは眩しすぎる。
きっと、キラキラした光の中をまっすぐ生きてきたんでしょうね。
私が、不倫の泥沼にはまって動けないでいる時にも…。
「モテますよ?
でも、俺の事を好きな人と付き合いたいわけ
じゃなくて、俺が好きな人と付き合いたいん
です。
里奈さん、彼氏、いないんですよね!?
付き合ってください。」