御曹司くんに再会したら溺愛されました

「里奈さん、どういう事?」

「あの………」

「里奈さん、佐々木課長と付き合ってるの?」

「………」

「あの人、結婚して、子供もいるよね?」

「………」

「好きなの?」

私には何も言えなかった。


「ごめん。
泣かすつもりじゃなかったんだ。」

晴生くんは、親指で私の涙を拭った。

「いつから?」

「8年前。」

私も8年間抱えてきた秘密を吐き出してしまいたかったのかもしれない。

「8年って、あいつ、新入社員に手を出した
のか?」
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