御曹司くんに再会したら溺愛されました

「別れてください。」

言えた!
私は安堵のため息をついた。

「あいつに何か言われたのか?
俺は、里奈を離すつもりはない。
こんなに愛してるのに、どうして別れなきゃ
いけないんだ!?」

「あなたは私のものではないからです。
あなたは、奥様とお子さんたちのものです。
私は、あなたの家族ではありません。」

「嫌だ。
里奈、愛してるんだ。
お前だって、俺を愛してた筈だろ?
愛し合っているのに、どうして別れなきゃ
いけないんだ!?」

あぁ…
どうしよう…
私も愛してる…
別れなきゃいけない事は分かってるのに、やっぱり別れたくない…

でも………

「でも、奥様とも愛し合ってるんですよね?
奥様のためにも、別れてください。」

「嫌だ! 里奈!」

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