御曹司くんに再会したら溺愛されました

課長に手首を掴まれて引っ張られると、そのままベッドに倒れこんだ。

課長が上から覆い被さってくる。

「課長!
やめてください!
課長!!」

課長は、暴れる私の両手首を左手で頭の上に押さえつけ、唇を塞いできた。

荒々しい口づけと共に、右手でブラウスをたくし上げ、胸を弄(まさぐ)る。

彼に触られると、頭で拒絶していても、体が反応してしまう。


その夜、結局、私は、彼に抱かれた。
別れ話は了承してもらえないまま、彼は、彼の家に帰っていった。


私は、いつまでこんな事を繰り返すのだろう?

いつもは我慢できるはずの涙が、こぼれ落ちて止められなかった。



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