御曹司くんに再会したら溺愛されました
係長が連れてきてくれたのは、とてもお洒落なイタリアンレストランだった。
「お酒、大丈夫?
俺は少し飲みたいんだけど、付き合って
もらっていい?」
「はい。
あまり強くはないので、少しなら。」
私はそう答えた。
本心としては、憧れの係長と食事なんて、お酒でも飲まないと緊張しすぎて無理だったんだけど。
係長とワインで乾杯して、コース料理をいただく。
私は緊張から、ついついハイペースでワインを飲んでしまった。
「ごちそうさまでした。
おいしかったです。」
お礼を言って、立ち上がろうとしたら、ふらついてもう一度座ってしまった。
「大丈夫?」
係長が隣に来て、私の腕を取って立たせてくれた。
あれ?
やっぱりふわふわして、なんだかうまく立てない。