御曹司くんに再会したら溺愛されました

係長が連れてきてくれたのは、とてもお洒落なイタリアンレストランだった。

「お酒、大丈夫?
俺は少し飲みたいんだけど、付き合って
もらっていい?」

「はい。
あまり強くはないので、少しなら。」

私はそう答えた。
本心としては、憧れの係長と食事なんて、お酒でも飲まないと緊張しすぎて無理だったんだけど。

係長とワインで乾杯して、コース料理をいただく。

私は緊張から、ついついハイペースでワインを飲んでしまった。

「ごちそうさまでした。
おいしかったです。」

お礼を言って、立ち上がろうとしたら、ふらついてもう一度座ってしまった。

「大丈夫?」

係長が隣に来て、私の腕を取って立たせてくれた。

あれ?
やっぱりふわふわして、なんだかうまく立てない。

< 6 / 183 >

この作品をシェア

pagetop