御曹司くんに再会したら溺愛されました
「………名前は覚えてなかったけど、
私に告白してくれたかわいい中学生は、
覚えてたよ。」
次の瞬間、私は晴生くんにふわっと抱き寄せられた。
「めっちゃ、嬉しいかも。
勇気出して、告白してよかった。」
晴生くんの胸が広くて厚い。
小さくて華奢だったかわいい中学生はもういない。
「晴生くん、離して…
恥ずかしい…」
晴生くんの腕の中でそう言うと、腕を緩めて私を見つめた。
「里奈さん、今、離して欲しかったのは、
恥ずかしいからなんだよね?」
「ん?」
晴生くんが何を聞きたいのか、分からない。
「俺に抱きしめられる事が嫌じゃなかった
って事だよね?」
!
考えてもみなかった…
確かに、晴生くんの腕の中は、心地よくて、決して嫌ではなかった。
どうして?
私が好きなのは、課長なのに…