御曹司くんに再会したら溺愛されました
「じゃあ、和食で…」
空気を変えたくて、私は昼食のリクエストをした。
「分かりました。
里奈さん、行きましょう。」
晴生くんは、何事もなかったかのように、私の手を引いて駐車場へと戻っていった。
晴生くんは、静かに車を発進させた。
着いた先は、有名な高級ホテル。
「ここ…?」
「はい。
ここの和食レストランは、うちから食材を
納品してるんです。
おいしいですよ。」
おいしいかもしれないけど、ちょっと高すぎない?
そう思っても、ホテルの人がいる前では、口に出せない。
晴生くんは、また私の手を引いて、レストランに連れてきてくれた。