御曹司くんに再会したら溺愛されました
「あ…」
私は、一瞬言葉に詰まった。
すると、奥から、晴生くんが立ち上がって来た。
「こんばんは。
課長にお話があって、待たせてもらって
ました。」
晴生くんは、いつも通りの穏やかな笑みを浮かべている。
課長は、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべたが、すぐに感情を殺して平静な表情を取り繕った。
「どうぞ。」
私が促すと、課長は、晴生くんの向かいに座った。
私は、3人分のお茶を用意して、出した。
私は、2人の間に座った。
「あの、課長。」
私は勇気を振り絞って、口を開いた。
「私と別れてもらえませんか?」
「………それは、俺と里奈の問題だろう?
なんで、高岡くんが同席してるんだ?」
課長の声は明らかに不機嫌そうだ。