世界が終わるなら
第1章
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「あの、朝倉結衣さんですか?」
学校の下校途中、私の目の前に現れたのは見覚えのない知らない男の人だった。
私は無言のまま彼の隣を通り過ぎようとした瞬間、パッと腕を掴まれた。
ドクンドクンと心臓が高鳴る。
体全身に冷や汗が伝う。
私は平然を装い男の手を振り払った。
「…どちら様ですか?」
私が口を開いた瞬間、男はニヤリと口を開いた。