世界が終わるなら


「…いやぁ〜…結衣ちゃん、君を捜すのには大変苦労したよ。まさか名前が変わってるだなんて思わなかったからね〜まぁでも当然っちゃ当然かぁ〜」



男は私を見ながらニタニタと笑い出した。


嫌な予感がした。




「あんな事件があったんだもんねぇ…で、結衣ちゃん当時は事件のこと覚えてないみたいだったけど本当は覚えてるんでしょ??だってあの日、君は確かに"コレ"を見つめながら脅えていたでしょ?」



そう言って男は私の前に星型の金色のネックレスをぶらつかせた。



ドクンドクンドクン


「やめて…」


ドクンドクン



「それにあの事件は未解決なんだよな〜俺はね、結衣ちゃん、犯人はまた君の前に現れると見てるよ」


「…いや…っ」



「…それじゃあ、またなんか思い出したら連絡してね?あ、そうそう自己紹介まだだったね、俺はフリーの記者長谷川誠。(はせがわまこと)よろしくね」




男…長谷川はそういうと私の目の前に星型のネックレスと名刺を置いて去って行った。




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