ず っ と 。




自分の首に今渡されたマフラーを巻いてから、俺も公園を出た



俺より少し前を歩く女の子

大きめのトレーナーから伸びる足は、やっぱり普通ではない細さ

そして、ところどころに見えるアザ



今にも消えちゃいそう……

そんな雰囲気




少し歩いて、俺は横断歩道の信号で止まった

女の子は、横断歩道は渡らずに、そのまま歩いて行く


足元がふらついた、その危なっかしい様子からどうしても目を離すことができず、信号が青になるまでの間ずっと彼女を見ていた






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