ず っ と 。




「特に異常はないんだけど、まだ熱が高いから少しの間入院しようね」



コクっと頷くと、また優しく微笑みかけてくれる




「あ、そーだ。名前初花ちゃんであってる?」



「あってます」



「よかった。この子が公園で初花ちゃんと遊んだことあるーって教えてくれたの」



そう言われてもう一度男の子に目を向ける



「あっ……はるくん?」



「うん!そうだよ!」



近くの公園でひとりでいる私に懐いて、前に何度か一緒に遊んだのを思い出した




元気いっぱい頷いたはるくんは、先生の後ろからひょこっと出てきた




「じゃあ、また後で来るね。なんかあったらナースコール押して?俺は初花ちゃんの主治医の桜田 蒼介。よろしくね」



「…よろしくお願いします」






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