ず っ と 。




それから寝たり起きたりを繰り返していると、気がつけばもう夕方の5時を過ぎていた



「……ッた…」



寝る前よりも頭痛が酷くて、顔をしかめる


しばらく頭を抑えながらぼーっとしていると、ドアがガラリと開いた



「お姉ちゃん!」



ゆっくりドアの方に目を向けると、はるくんが満面の笑みで立っている



「あーそーぼっ」



クマとうさぎとハリネズミのぬいぐるみを抱えたはるくんは、パタパタと可愛い足音を立ててわたしのベッド横に来た




「ごめんねはるくん、私まだちょっと風邪が治らなくて…移したら大変だから、また今度にしよ?」



「……でも僕お姉ちゃんと遊びたいの…」



「治ったら絶対遊ぶから、ね?」



「やぁだ……」



何を言っても目をうるうるさせるだけのはるくんにどうしたらいいのか困っていると、廊下を通った蒼介先生が開いたドアからはるくんに気づいた






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