ず っ と 。




頭に少し違和感を感じて目を開けた



「あ、起こしちゃった。ごめんね。ちょっと辛そうだったから氷枕持ってきたよ」



マスク越しでも分かる優しい笑顔でそう言った先生



「ありがと、ございます…」



「うん。どう?さっきよりキツイ?」



「ちょっとだけ」




そう言ったけど、ほんとは結構しんどくて、なんだか少し息がしにくい



「そっかぁ、点滴追加しよっか。ちょっと待っててね」




私はぼーっとする意識に任せて、どこかに連絡する先生を見ながらまた目を瞑った





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