ず っ と 。




少し雪が積もって白くなったブランコ


手で払って、座る


家から出されるといつもここに来る。

とくに思い入れがある訳では無いけど、ここしか居場所がないから。




「さむ……」



息を吐くと、白くなって消えてく


サンダルで来たことを後悔しながら、ゆっくりとブランコをこいだ





< 4 / 80 >

この作品をシェア

pagetop