ず っ と 。



いつの間にか眠っていた私は、また物音で目が覚めた


「ん、!?」


「おい声出したら殺すぞ」



目を開けた瞬間目の前に広がっていたのは今日お母さんと一緒に家に来たであろう男のひとりの顔


どうやら私は今手足を拘束されているらしい

そして男はその私に馬乗りになっている


「…ひぁっ…」


恐怖心から叫びそうになる私の口を強く手で抑える男


それを面白そうに眺めるもう1人の男


こんなことは今までにも何回かあった

だから、抵抗しても無駄なことはわかってる



何度も繰り返される痛みと苦しさが中途半端で意識を失うことも出来ず


ただずっと、ひたすら、何時間も耐え続ける



生き地獄っていうのはまさにこの事だと思う






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