ず っ と 。
3

初花side



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目が覚めると、病院のベッドの上


「おはよう初花ちゃん」

「おはようございます……?」


イマイチ状況が呑み込めずキョトンとしていると、軽く診察をした後に蒼介先生が説明をしてくれた


「初花ちゃん昨日の夜中に救急搬送されたんだよ、覚えてる?」

「あ、そういえば…」


うっすら記憶にあるのは物凄く心臓が痛くなったこと


「それで初花ちゃんが眠ってる間に色々検査したんだけど、体に異常が見つからなくてね」

「はい…」

「もう少し詳しく検査もしたいから2~3日はまた入院になるんだけど大丈夫かな」

「はい、大丈夫です」

「うん、ありがとう。それと、喘息の症状もちょっと悪化してるからそれも様子見ながらだね。今は点滴で落ち着いてるけどこれからしんどくなってくるかもしれないから、その時は直ぐに教えてね」


少しでも異変があればナースコールを押すこと

と念を押して、先生は病室を出た


つい最近退院したばかりなのにまた戻ってきてしまった。良いのか悪いのか分からないけど……




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