ず っ と 。
それでも少しすると、なんとなく後ろめたさを感じた
気温はとっくに氷点下を迎えてる
凍え死ぬ なんてことはないと思うけど、でも…
1度家の方に向けた足を、もう一度公園に向けた
すぐに着いたそこには、やっぱり女の子がいた
躊躇はしながらも、ゆっくり肩を叩いた
1回目は反応してくれず、2回目でそーっと顔を上げた
「大丈夫?」
なんて声をかけたらいいのか思い浮かばなくて、咄嗟にでた言葉
そんな俺に対して、その子は何も話さず、ただ縦に1度だけ首を振って、また俯いた
「寒いでしょ?家に帰らないの?」
お節介だとは分かっていても、そう言わずにいられなかった
何も反応しなくなったその子に俺は、マフラーだけを渡して、家に向かって歩き始めた