神様、どれほど償えば この恋は許されるのでしょうか?
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その日の夜、梨佳はいつもの“嫌な夢”を見なかった。
だからといって、よく眠れたかといえばそうでもない。
そのかわり見たのは大河の夢。
頭の中が大河でいっぱいだった。
いい事も悪いことも、みんなまとめて、あるだけ、全部、
とにかく大河のことしか頭になくて……
今思えば、
それは、なんてあたりまえで、
幸せなことだったんだろう……