神様、どれほど償えば この恋は許されるのでしょうか?
1章 恋がきこえる
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天上から、白いヒラヒラが降ってくる。
――雪?
……っていうか、むしろ逆。
ひとひらつかむと、
「熱っ」
とけるどころか火傷した。
「大丈夫?」
見上げると、
天空に広がる無数の星。
それを、かき消すように咲く灼熱の花。
ドォオ……ンッ!
残光を背に“その人”が照らし出されると、
切なくて、
涙が溢れ出しそうになるのに、
私は、この愛しい姿に覚えがない。
心配そうに、わたしの手のひらを覗き込む。
少しクセのある髪……
ドクンッ!
瞬間、あたしの心臓が跳ねた。
手のひらに“その人”の唇が触れる。
(せ…んせ……)
――先生?先生なの!?この人。
「凪紗(なぎさ)……」
――違う……
違うの、私…っ
凪紗ってひとじゃないっ!!
そっと、重なる唇。
伝わってくる体温。
深い、大人のキス……
「…ふぁ…あ…」
自分の声じゃない甘ったるい声が、頭の中で反響した。
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