会いたかった、ただそれだけ



するとあの人は、少し愉快そうな声で



「じゃあ、急で悪いけど泊まってもいいか?」



私の、何より望んでいた言葉を発した。



「もちろん!もう夜も遅いしね、危ないもんね。」



なんていい子ちゃんみたいな答えをしたけれど、

本心は見抜かれていたようで



「さっき帰るって言ったとき、あなたすごいテンション下がったの

自分じゃ気付いてなかっただろ?」


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