一途な2人 ~強がり彼氏と強情彼女~
「あ、あのでも、そんなご迷惑かけるのも・・・。」
「すでに俺のベッドで寝ておいて、迷惑も何もないだろう。」

そうだった・・・・。

反論できない。

「心配しないで。ちゃんとお客様用の寝室もあるから。
社長とは別の部屋を用意するわ。」

「はい、ありがとうございます。」

広そうなお家だけど、客用寝室もあるんだ。
でもさっき私が寝ていたベッドは、社長のものと言っていた。
最初から、客用の方に運んでくれたらいいのに、なんて
偉そうなことを言える立場じゃないんだけど。

「ご案内するわね。」

そう言ってリビングのドアに向かう石田さんの後についていく。
社長がこっちを見ている気配を感じたけど、目を合わせないようにする。
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