一途な2人 ~強がり彼氏と強情彼女~
身支度を済ませ、廊下につながるドアを開けると、
壁にもたれて社長が立っていた。
「あ、彬くっ・・・。」
その姿を見て、私がとっさに呼んでしまった彼の名前。
それを聞いた社長がまた、悪戯っぽい笑みを浮かべる。
彼は既にパジャマ姿。
濃紺の、おそらく綿素材。
一見シンプルだけど、びっくりするような値段がするに違いない。
そしれ、濡れたまま、まだ乾かしていない髪。
普段はオールバックに固めているけれど、前髪を下ろしていると昼間よりかなり幼く見え、
まさに、彬くんそのものであった。
「お風呂・・・入ったんですか?」
「お前がなかなか出てこないからな。寝室のシャワーを使った。」
あの寝室、シャワーも付いてるんだ。
さっきは、部屋の中を見回す余裕何てなかったもんな。
なんて現実的な事を考えようとしてるんだけど、視線は社長から逸らすことができない。
「そんなに気になるのか?俺の顔が?」
「あ、ゴメンなさい・・・・。
いつもと印象が違うから、つい。」
彬くんを思い出してきゅんとしてしまった、なんて口が裂けても言えない。
「あの、石田さんは?」
「帰ったよ。今何時だと思ってるんだ?」
と言うことは、この家には
2人きり!?
壁にもたれて社長が立っていた。
「あ、彬くっ・・・。」
その姿を見て、私がとっさに呼んでしまった彼の名前。
それを聞いた社長がまた、悪戯っぽい笑みを浮かべる。
彼は既にパジャマ姿。
濃紺の、おそらく綿素材。
一見シンプルだけど、びっくりするような値段がするに違いない。
そしれ、濡れたまま、まだ乾かしていない髪。
普段はオールバックに固めているけれど、前髪を下ろしていると昼間よりかなり幼く見え、
まさに、彬くんそのものであった。
「お風呂・・・入ったんですか?」
「お前がなかなか出てこないからな。寝室のシャワーを使った。」
あの寝室、シャワーも付いてるんだ。
さっきは、部屋の中を見回す余裕何てなかったもんな。
なんて現実的な事を考えようとしてるんだけど、視線は社長から逸らすことができない。
「そんなに気になるのか?俺の顔が?」
「あ、ゴメンなさい・・・・。
いつもと印象が違うから、つい。」
彬くんを思い出してきゅんとしてしまった、なんて口が裂けても言えない。
「あの、石田さんは?」
「帰ったよ。今何時だと思ってるんだ?」
と言うことは、この家には
2人きり!?