一途な2人 ~強がり彼氏と強情彼女~
「そんなの嫌です。愛のない結婚なんてできません。」
「俺も同じだ。結婚は愛し合う者同士でするべきものだと思っている。
だから、政略結婚なんて御免だ。」
確かに、社長の言うことには納得できる。
御曹司だから仕方ないんじゃない?なんて他人事のように思っていたけれど、
やっぱり、嫌なものは嫌だよね。
「だから俺は、結婚相手には紗良以外考えられない。」
「ちょっと待ってください。
社長が好きになってくれたのは、高校生の時の私ですよね?
今の私ではなく・・・・。
きっと、今の私を知ったら、幻滅すると思います。」
「そう言うなら、今の紗良のことを教えてくれ。」
「え?」
「紗良の言う通り、11年も経てばお互いに変わっている点もあるだろう。
だが俺が今の紗良のことを知って、それでもこの気持ちが変わらなければ結婚してくれると、そういうことだろう?」
「え、あの。」
ちょっと、話が私の目論見とは180度反対方向へ向かっている気がするんだけど・・・。
「悪いが俺ももう眠い。明日な。」
そう言うと社長は
私の頭を、ぽんぽんと軽くたたいて
寝室へ向かって言った。
「俺も同じだ。結婚は愛し合う者同士でするべきものだと思っている。
だから、政略結婚なんて御免だ。」
確かに、社長の言うことには納得できる。
御曹司だから仕方ないんじゃない?なんて他人事のように思っていたけれど、
やっぱり、嫌なものは嫌だよね。
「だから俺は、結婚相手には紗良以外考えられない。」
「ちょっと待ってください。
社長が好きになってくれたのは、高校生の時の私ですよね?
今の私ではなく・・・・。
きっと、今の私を知ったら、幻滅すると思います。」
「そう言うなら、今の紗良のことを教えてくれ。」
「え?」
「紗良の言う通り、11年も経てばお互いに変わっている点もあるだろう。
だが俺が今の紗良のことを知って、それでもこの気持ちが変わらなければ結婚してくれると、そういうことだろう?」
「え、あの。」
ちょっと、話が私の目論見とは180度反対方向へ向かっている気がするんだけど・・・。
「悪いが俺ももう眠い。明日な。」
そう言うと社長は
私の頭を、ぽんぽんと軽くたたいて
寝室へ向かって言った。