臆病な背中で恋をした
2-2
時間も時間で、家の近くまで送ると亮ちゃんが言った。
「・・・今日は悪かったな。明里に用事があると話したら、会わせろと言われたんだ」
真下社長のことを謝られて首を振る。それから小さく笑んで見せた。
「緊張はしたけど別に嫌じゃなかったし。・・・ちょっと強引かなってくらいで」
「そうやってここまで組織を引っ張って来た人だからな・・・」
ああ亮ちゃんは社長をすごく敬愛してるんだなって。そんな響きだった。
「亮ちゃんは真下社長とはどうやって知り合ったの? グランド・グローバルを始める前から?」
「・・・ああ。色々と世話になった恩人だ」
「そうなんだ。良かったね、そんな人と一緒に仕事ができて」
「そうだな。・・・・・・俺は一生あの人に付いていくと決めてる」
「亮ちゃんは昔から何でも出来るし、社長も頼りにしてるって思うな」
亮ちゃんのその意思が生き甲斐を見つけたように聴こえて、何だか自分のことみたいに嬉しくなった。
「一社員として亮ちゃんの力になれるように、わたしも頑張るね!」
「気持ちだけ貰っておく。明里のうっかりは良く知ってるからな」
クスリと笑った気配。
再会してからやっと。亮ちゃんと自然に話せてる。
ココロの中がほわんとなって、切なくて。・・・泣きそうだった。
「・・・今日は悪かったな。明里に用事があると話したら、会わせろと言われたんだ」
真下社長のことを謝られて首を振る。それから小さく笑んで見せた。
「緊張はしたけど別に嫌じゃなかったし。・・・ちょっと強引かなってくらいで」
「そうやってここまで組織を引っ張って来た人だからな・・・」
ああ亮ちゃんは社長をすごく敬愛してるんだなって。そんな響きだった。
「亮ちゃんは真下社長とはどうやって知り合ったの? グランド・グローバルを始める前から?」
「・・・ああ。色々と世話になった恩人だ」
「そうなんだ。良かったね、そんな人と一緒に仕事ができて」
「そうだな。・・・・・・俺は一生あの人に付いていくと決めてる」
「亮ちゃんは昔から何でも出来るし、社長も頼りにしてるって思うな」
亮ちゃんのその意思が生き甲斐を見つけたように聴こえて、何だか自分のことみたいに嬉しくなった。
「一社員として亮ちゃんの力になれるように、わたしも頑張るね!」
「気持ちだけ貰っておく。明里のうっかりは良く知ってるからな」
クスリと笑った気配。
再会してからやっと。亮ちゃんと自然に話せてる。
ココロの中がほわんとなって、切なくて。・・・泣きそうだった。