一通の手紙
同窓会には、大半の人が来ていて

3年生のクラスごとに、席についた。

俺のクラスは、全員で40人で、今回集まったのは39人だった。

「おい、龍。1人居ねーけど、誰が居ねーの?」

そんな、俺の言葉に龍は、

「まさか、お前覚えてねーの?
お前が1番大切にしてたやつなのに?」

俺が1番大切にしてた…やつ…?

「誰だよ。そいつ。」

「西山 カレン」

女…?そんな名前いたか…?

「俺、そんな名前のやつ、初めて聞いたんだけど…。」

最初は驚いてた龍も、こうなることを予想してたみたいに、ふつーの顔に戻って

「だから、中学のときの最後に、俺に手紙を預けたのか。」

そう、ボソッと呟いた。

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