転生した先は侯爵令嬢だったみたいです!

【不穏な予感がしますの・・・。】

(わたくし)はSクラスに入ることになった・・・。

ユリウスは、この国の王子様なので自動的にSクラスに入ることに・・・。
剣の腕はいいみたい。


(わたくし)も剣習おうかしら?
自分の身を守れるくらいの剣なら、(わたくし)でもできそうですし・・・。



この世界に魔法使える人多いけど、そのほとんどは生活魔法を使える程度だ。

あとは特殊能力持ちの人ね・・・。この世界に少しは存在していると言う。

1つは王家。だからユリウスも生まれつきの特殊能力持ちなのだ。

ユリウスが持っている能力は自分の体を強化する強化魔法、瞬間移動とあとは空を飛ぶことができるらしい。


ユリウスがうらやましいわ・・・。
(わたくし)も瞬間移動と空を飛べる能力・・・あとはヒール(回復魔法)。けが人とか病気も治せる力、欲しかったわ・・・。

残念ながら(わたくし)は生活魔法くらいしか使えません。


かつてこの世界には魔物が存在していた・・・。
今から100年前の話だ・・・。
勇者様が魔物を倒して、この世界を救ってくれたと後世に伝えられてきた・・・。


ふと疑問に思う・・・。魔物って完全に倒すことができたのかしら?

もし今魔物が復活したら、この世界の人達はどうなるのかしら?
なぜか魔物の存在が気になって仕方ないのはなぜなのかしら?



でも平和なのが1番よね・・・。



ゾクッ!!


なに?


今なにかいた?


周りを見渡したけれどなにも変化はない・・・。


気のせいかしら?


でもなにか、とてつもないものが襲ってくるような・・・そんな予感がした・・・。



「カレン・・・」


「ん?」


「カレン大丈夫?顔色悪いよ?」


「うん・・・。今なにかの視線を感じたの・・・」


「視線・・・?誰もいないけど・・・」


「そうよね?気のせいかしら・・・?でもなにかが起こるような予感がして・・・ごめんなさい。変なこと言ってますわよね(わたくし)・・・」


「そんなことない・・・カレンのその嫌な予感が現実に起きないことを祈ろう・・・」


「ええ・・・どうか、いつまでも平和で幸せな日常を過ごせますように・・・」




けれど数日後に、このカレンの嫌な予感は現実になるのだった・・・。
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